すだなび

30代の前向きな会社員の暮らし

ペプシの桃太郎エピソードは鬼退治が目的では無いと思う


ペプシの桃太郎エピソードCMを見ながら僕なりの考えを書いてみます。

「自分より強いヤツを倒せ。」

これは凶悪な鬼を倒すことで、挑戦し続ける強さを伝えるメッセージなのかと思っていましたが、エピソードを通して見ていると、ただ倒すことが目的ではないのでは?と感じてきました。

僕は断言します。
これは鬼を「救う」物語なのだと。

では、エピソードの動画と合わせて見解を書いています。

Episode ZERO

これは物語全体の話

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巨大な「鬼」の一族が現れ、手に負えず苦しむ村人達。
その噂を聞き、桃太郎が仲間を連れて鬼に戦いに挑むストーリーです。

「自分より強いヤツを倒せ。」

桃太郎が強いヤツを倒したい理由は何でしょう。

ただ倒したいだけでなく、苦しむ村人を守りたいという思いがあるのかもしれません。このエピソードだけではまだ分かりませんので、桃太郎の思いを次のエピソードを見ながら考えていきます。

Episode 1

これは「犬」「サル」「キジ」に出会う前の話

実は桃太郎は鬼に一度負けていました。
このままでは到底倒すことができないと感じた桃太郎は、とある剣豪の元を訪ねています。

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桃太郎は剣豪と互角の力を身につけましたが、
これでは鬼には勝てないと思ったのでしょうか。

Episode2以降は桃太郎の仲間たちの話に続きます。
なぜ桃太郎は仲間を連れていくことにしたのか。
剣の腕前だけでは鬼に勝てないことを、以前の戦いで気づいたのでしょうか。それとも倒す以外の目的があるのでしょうか?


そしてなぜ仲間たちは桃太郎と一緒に鬼を退治しに行ってくれるのか

恐ろしい「鬼」に立ち向かう彼らの背景が気になります。そこには何か心を突き動かすものがあったはず。
それは明らかにされていませんが、きっと鬼を退治したその先のビジョンを桃太郎は持っているのだと思います。

「皆で鬼をフルボッコにしようぜ。」

いやいや、そんなビジョンで心は動かされないでしょうから。

Episode 2

これは「犬」の話

昔、狼に育てられた人間の子供がいました。
狼と少年は幸せに過ごしていましたが、
ある日そこに「鬼」がやってきたのでした。

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家族を奪われた悲しみが伝わるエピソードです。
自らを「犬」と名乗ることにした少年と桃太郎が出会い、鬼を退治しにいくことを決意します。「犬」が「鬼」を退治しにいく理由は「悲しみ」でしょうか。

では桃太郎は「犬」の何に惹かれたのでしょう。
そして「犬」も桃太郎の何に惹かれたのでしょうか。

「自分より強いヤツを倒せ。」
 
その言葉ではただ鬼を倒すことが目的のように感じてしまいますが、「犬」は鬼への復讐を求めているのでしょうか?

愛に溢れた狼に育てられた少年が思うこと。
僕にはそれは復讐とは違うように感じました。

次のエピソードも踏まえながらもう少し深く考えてみます。

Episode 3

これは「キジ」の話

昔、「カラス」と「キジ」という兄弟がいました。
「カラス」は力で一族を支配し、「キジ」は愛で民を守っていましたが、ある日「カラス」は力に溺れ「鬼」の仲間となってしまいました。

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兄を救いたい、民を守りたい、という愛を感じるストーリーです。

巨大な力を手にした「カラス」との戦いの後、「カラス」は心を取り戻せたのかは分かりませんが、このあとも「キジ」は桃太郎と旅を続けることを決意しています。

その背景には、「カラス」との戦いで桃太郎の強い思いを感じ取ったことがあるのだと思います。兄を救いたい、そう思った時と同じように、桃太郎の"何か"に共感をし、一緒に旅を続けることにしたのでしょう。


「キジ」の根底にあるのは愛です。
もし桃太郎がただ鬼を倒したいと願うだけであったら、きっと「キジ」は桃太郎との旅を続けないはずです。
 
そう思うとやはり「キジ」にも「犬」にも、桃太郎は何かを伝えているはず。

少しづつボンヤリと見えてきませんか?これは鬼退治の話ではないのだと。
次のエピソードがあるのでそちらも見てみましょう。

Episode 4

これは「オニ」の話

「犬」「キジ」と来て「サル」かと思いきや「オニ」の話です。実は人間と「オニ」は共に暮らしていたのでした。
一体、何が「オニ」を凶悪な存在に変えてしまったのでしょう。

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このときは「オニ」も笑顔を見せています。
これまでのEpisodeで「オニ」の恐ろしさに注目していましたが、実はこんなに悲しい過去があったのです。


後半には「オニ」と桃太郎が対峙するシーンがあります。
これはおそらくEpisode 1で桃太郎が「オニ」に敗れる前のシーンかと思いますが、「オニ」も巨大な姿でなく、人間の姿のときもあることがわかります。

これを見たときに、実は「オニ」を救う方法もあるのでは?という考えが僕の中に浮かびました。


桃太郎はこの戦いの最中、または戦いの後に何かを感じ取ったのかもしれません。
「オニ」を力で退治してもそれは意味がないことだと。
「オニ」を救うには仲間(後の犬、サル、キジ)の力が必要なのだと。




Episode 5

これは「サル」の話

自分が最強だと思っていた「サル」。その噂を聞き桃太郎が「サル」に挑みます。桃太郎はどうしても「サル」の力が必要だったからです。
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後半で桃太郎達は「鬼」に追い詰められています。このままではいけないと思い「サル」は鬼ヶ島を飛び出し、人間に助けを求めます。

自分が最強だと信じ仲間を率いていた「サル」が、心からの叫びで人間達に訴えた事で人間の心を動かすことが出来ました。

桃太郎が必要とした「サル」の力は何だったのか考えてみました。

もし「サル」の力が目的なのであれば、鬼退治の途中で「サル」を島から出す理由が分かりません。

もしかしたら桃太郎は「サル」の言葉こそ人を動かせると最初から信じていたのかもしれません。「犬」「キジ」達の想いを汲み、心からの叫びで人間に助けを求めることのできる力があると。



Episode5では”オニのようなもの”を燃やすシーンが出てきます。
人間たちは武器は持っていないですが、松明を持っています。この松明は何を意味するのでしょう。

松明でオニを退治することは難しいとは思いますが、松明がオニを救うどんなきっかけになるのかも今はわかりません。

はたして次のエピソードでは桃太郎たちは「オニ」を退治するのか?それとも「オニ」を救うのか?


「自分より強いヤツを倒せ。」

この言葉の先に何が待っているのか。
きっと「救い」があるのではないか?

人間達はまだ「救い」を考えていないのかもしれませんが、きっと桃太郎の中には「救い」の気持ちがある。

このエピソードが続くのかは分かりませんが、そう思いながら、また次のエピソードが出来上がるのを待ちたいと思います。